アップル加盟前、御社ではどのような課題がありましたか?
課題は2つでした。一つは、ただ手放しされるだけのお客様の車が、当社に入ってこなかった点です。
販売した下取りの車は当社に入ってきていましたが、乗り換えではないお客様の車は、他の買取店に行かれており、当社では買い取ることができませんでした。
当時は約20,000名の管理顧客がおりましたが、手放しのみの車は管理ユーザーであっても、当社になかなか査定のご依頼をいただけていませんでした。販売や車検整備のチャネルはありましたが、買取のチャネルは当社になかったためです。
もう一つは、下取り車の値付けの課題です。下取車は安定して入ってきていましたが、下取価格が適正ではありませんでした。これを流通価格に合わせることで適正な仕入れを実現したかったという点です。
これらの課題を解消するために、車買取店のフランチャイズ加盟を検討しました。
アップルにご加盟された理由は?
当社の販売している形態と「シナジー」を生みやすいと感じたからです。
車買取店のフランチャイズをアップルの他にもう1社検討しましたが、ガチガチでルール決めが厳しい印象を受けました。一方、アップルは当社の店舗に併設しやすい印象。
もちろん、アップルは顧客満足度が高いという点も大きな理由でした。当社のブランドの“らしさ“を活かしつつ、車買取を展開できる。これらの点を総合してアップルへの加盟を決断。
2020年2月にアップル石巻店としてオープンを果たしました。
アップルにご加盟されてどう変わりましたか?
まず、既存のお客様からの買取台数が増えました。アップル加盟前と比べると、3倍近くに増えましたね。そして、下取車の収益性が高まりました。
アップルのプライシングを下取商談時でも利用しているため、適正な仕入れを行えるようになりました。これによって、下取車の台粗利も以前に比べて1.5倍に上がりました。
また、現場の営業スタッフの意識も変わりましたね。
以前は、下取りを取ったら終わり、という感じでした。下取車のその後は特に気にしていなかった。それが、下取車の出先(販売)を考えるようになった。
下取した車をどのように売っていくか。いくらで売れたか、など営業スタッフの下取車に対する意識は変わりましたね。
アップルにご加盟されて感じたメリットはありますか?
適正な価格で仕入れることができている点だと言えます。車両情報をシステムで入力すれば、適正査定価格がすぐに戻ってくる。当社では新卒のスタッフが多いため、この仕組みは重宝しています。
また、他の買取店と違って、アップルは良い印象があります。まだまだ、しつこい営業をしている買取店は存在しているようですからね。当社のブランドイメージとマッチしている点はアップルに加盟したメリットと言えます。
新規の査定客も増えていますし、今年の3月は過去最高の買取台数を記録することができました。「車買取」のサービスを補完したことで、自動車にまつわるサービスをワンストップでご提供できるようになりました。
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