自動車ローンは頭金無しでも利用可能
自動車ローンを組む際に、頭金を用意する必要があるのかどうか、気になっている人も多いのではないでしょうか。結論から言えば、自動車ローンでは絶対に頭金が必要なわけではありません。最近では、ほとんどの金融機関が頭金無しで利用できるローンサービスを実施しています。
しかし頭金無しでローンを組むためには金融機関やディーラーでの審査に通過する必要があり、条件によっては頭金が必要となる場合もあることに注意が必要です。例えば、ほかの金融機関から多額の融資を受けている場合や、年収額を超えるローンを希望する場合では、審査基準も厳しくなるため、頭金を用意できなければ、ローンそのものを組んでもらえない可能性も出てきます。頭金無しで自動車ローンを利用する場合の審査基準は金融機関やディーラーごとに様々です。月々の利息や返済条件、融資金の利用範囲などにもそれぞれ違いがあるので、自動車ローンの利用を検討する場合は、それぞれの金融機関やディーラーの設定条件などをよく確認して契約先を選ぶようにしましょう。
頭金は支払総額にも大きく影響
自動車ローンに頭金を用意することには様々なメリットがあります。まず、まとまった頭金を用意しておく方がローン審査は有利です。計画的な返済計画を示すことは金融機関への印象アップにもつながります。
また、頭金を用意することで金利が下がるケースがある ことにも注目です。金利が下がることは利息総額の減少にもつながるので、長い目で見れば支払総額をぐっと圧縮することができます。さらに頭金があれば年間の返済額を少なくなるため、他のローン審査にも影響してきます。教育ローンや住宅ローンの審査は自動車ローンよりも審査基準はより厳しく設定されていますが、自動車ローンの頭金を支払っておけば、借入総額を低く抑えることができるので、ほかのローン審査も通りやすくなります。200万円の借り入れを利息3.0%で行った場合、頭金無しで融資を受けた場合と頭金60万円を用意して融資を受けた場合では、年間の利息だけで4万円近く差がつく計算となるので、予算に余裕がある場合は、できるだけ頭金を用意した方が大きなメリットを得ることができます。
頭金無しのメリット
ケースによっては自動車ローンを利用して車を購入した方が良い場合も考えられます。まず、頭金無しで自動車ローンを利用した場合に考えられる最大のメリットは、車を購入する際にまとまったお金が必要ないことです。
また、金融機関によってルールは異なりますが、自動車ローンで借り入れた融資金は、車検費用や自動車保険の支払いなどに充てることも可能です。新車や中古車の購入時には、車の購入費用以外にも多額のお金が必要となりますが、自動車ローンを利用すれば、これらの支払いも一括してまとめることができます。
自動車ローンの金利設定はほかのローンに比べて低く抑えられているケースが多いので、車の購入費用や維持費を工面するのに精いっぱいで、他の部分でローンを組まなければいけないような状況が考えられるのであれば、金利負担を低く抑えやすい自動車ローンを利用した方が有利になると考えられます。
頭金無しのデメリット
一方、頭金無しで自動車ローンを利用することにはデメリットもあるので注意が必要です。融資を希望する際に頭金無しのプランを設定すると、自動車ローンの審査は通りにくくなります。また、頭金を用意する場合に比べて、金利設定も高くなる場合がほとんどなので、長い目で見れば支払総額が膨らむ点にも注意が必要です。
頭金無しの自動車ローンを利用している場合、ほかの金融機関での借り入れ審査が厳しくなるケースも考えられます。さらに毎月の支払金額を低く抑えようとすれば、返済期間を長く設定するしか方法はないので、より一層、金利負担の重みも増してきます。返済期間が長引けば長引くほど二重ローンに陥るリスクも高くなるなど、頭金無しの自動車ローンには便利な反面、大きなリスクも潜んでいるので、注意して利用するようにしましょう。
頭金はできるだけ用意しよう
新車や中古車を購入する際に融資が受けられる便利なサービスが自動車ローンです。この自動車ローンを利用すれば、頭金を用意しなくても車を購入できるメリットがあります。ただ、その一方で頭金無しの自動車ローンには無視できないデメリットも存在します。総合的に判断すると、自動車ローンを利用では頭金を用意しておく方が支払総額は安くなります。そのため自動車ローンを利用するのであれば、月々の金利負担のことなども考えて、できるだけ頭金を用意して利用するようにしましょう。