理想の1台を探すための中古車購入ガイド
中古車と新車は全く違います。前オーナーの乗り方一つで、エンジンの回り方やボディの歪み、内外装のキズの度合いなど、同じ車種年式でも違いがでます。価格にこだわるのもいいですが、品質と価格のバランスがとれているクルマを選ぶのが無難です。
掘り出し物には落とし穴がつき物。極端に安い車は事故歴、過走行といった、何らかの欠点がある可能性が高いです。とことん疑ってかかった方がいいかもしれません。
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ステップ1
中古車選びの原点は「信用できるお店」選び
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お目当てのクルマがよほどの稀少車でない限り、似たような車種は2台、3台とあります。1ヶ所の販売店で決めることはせず、何ヶ所かまわって比べてみましょう。その際、クルマのチェックはもちろんのこと、その店の従業員の対応も観察するといいですよ。「買ってそれっきり」というならそれでも構いませんが、故障や整備、車検など、購入後も付き合うことはたくさんあります。長く付き合える信頼できるお店を選ぶのが最も重要なポイントです。
「値段」の安い車を探すために県外にまで足をのばす方がいらっしゃいますが、これはあまりおすすめできません。例えば10万円安く購入できたとしても、購入するまでの交通費、メンテナンスの際の費用を考えたら、10万円の差額なんてあっという間になくなってしまいます。安心をお金で買うのも重要ですよ。
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ステップ2
展示車のココをチェック!
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展示場のチェックは「晴れた日の日中」がベスト
クルマのボディは、日の当たり方で微妙に色が違ってみえます。特に曇った日には、光の反射もなく、小キズも発見しにくくなります。
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遠くで見ることと近くで見ること
まずは、4方向斜め側から全体をながめ、クルマが歪んでないかを確認しましょう。ドアの継ぎ目の部分やモールが真っ直ぐ伸びているか、またバンパー付近に目立つキズがないかをよ~くチェック。近い位置からは、小キズのチェックを。ホイールハウスやドアのカギ穴付近はキズをつけやすいので、特に念入りにチェックしましょう。
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インテリアは汚れよりもスイッチ類に注目
スイッチ類はとにかくすべて動かしてみましょう。室内の汚れよりも、機械的なトラブル確認の方が重要です。使用頻度が高い個所(例えばオーディオとかサンルーフ、運転席側のパワーウィンドウetc…)はとくに動きが鈍くなってたり、故障しているケースが多いですよ。
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タイヤとサスペンションは要確認
5、6万kmも走ればショックは当然弱っています。ボディを押してみて、判断出来る状態ならパスです。試乗してみるのが1番です。タイヤは山があるか、ない場合は交換してくれるのかを要確認。
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エンジンは基本的に頑丈。補機類をチェック
最近のクルマのエンジンは丈夫にできていて、10万kmなんて平気で走ってしまいます。ただしタイミングベルトなど、劣化の激しい部品は、定期的な交換が必要。走行距離が多いクルマはこういった部分を重点的にチェックしましょう。
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ボディの修履歴は素人には見分けにくい
軽いこすりキズなどの修復をプロの板金屋さんが手がければ、それはもう素人が見分けられる領域ではない。見た目で分かる小キズなどを確認し、修理してもらえるかどうかの交渉に重点を。
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ステップ3
車に納得したらいよいよ中で商談へ
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「このクルマを買いたい!」という1台が見つかったら、いよいよ営業マンとの商談へ。
クルマを見ていたときに気付いたキズや不具合個所は、ちゃんと直した状態で納車してもらえるのか再度チェックしましょう。またこの時に必ず確認したいのが「保証」について。販売店、またクルマによって保証期間が違うので、契約の判を押す前に必ず確認しましょう。また保証内容について(どの程度まで保証で直してくれるのか)の確認も忘れずにしましょう。
また、契約に関しての疑問点は曖昧なままにせず、営業マンに質問すること。この受け答え一つで営業マンの資質、ひいてはその店の資質がわかるというもの。販売店の優劣を判断する基準にもなるので、いろいろ質問してみるのも良いかもしれません。