パンクの原因
車のタイヤのパンクにはさまざまな原因があります。
主な原因の一つ目は、タイヤの接地面に異物が刺さったことにより起こるパンクです。 釘や鉄片、ガラスなどの鋭利なものが道路に落ちていることは珍しくなく、これらが刺さってパンクすることはよくあります。しかし、異物が刺さったからといってすぐにタイヤがパンクするのではなく、刺さったところから徐々に空気が抜けていくので後で気づくことが多いです。
二つ目は、タイヤの空気圧の異常です。 上記が原因で空気圧が下がる以外にも、ビードの破損やバルブの劣化でも同じ現象が起こり、こちらもパンクの原因となってしまいます。空気圧が高すぎてもバーストの原因となる場合があります。
三つ目はタイヤのゴムの劣化によるものです。 ゴム製品は通常3~5年で劣化し、弾力や硬度が失われるとパンクやバーストの原因となります。
パンクしていないかの確認方法
タイヤがパンクしていないかどうかはタイヤの空気圧をはかるとわかります。空気圧計ではからなくても、見ればタイヤは空気が抜けてつぶれたような状態になるのですぐにわかるでしょう。
タイヤがパンクしているときにはたいてい空気が少しずつ抜けていくので、走行中にハンドルが取られるような感じがしたり重いと感じたりする場合が多いです。他にも車の振動が大きくなったりもします。異物がタイヤに刺さっている場合は、タイヤから定期的にかたいものが当たるような異音がすることもあります。 上記のようなことが気になるようでしたら、タイヤがパンクしていないかどうかを確認するようにしましょう。
タイヤがパンクしてしまったら
運転中にパンクに気づいた場合は、できるだけ早く安全な場所を見つけて停車させましょう。パンクしたまま走行を続けてしまうと、タイヤが修理不可能となってしまったり、重大な事故を引き起こしたりする可能性が高まります。 長時間パンクしたままで走ったことによりホイールまで歪んでしまった場合は、タイヤだけを新しくしても空気が抜けてしまうことがあるので、どちらも交換することになります。車を停めるときは、急停車にならないよう徐々にスピードを落としていくのですが、なるべくタイヤに負担をかけないようにブレーキを使わずにエンジンブレーキでスピードを落とすと良いでしょう。
高速道路などすぐに安全に駐車できる場所がなく路肩に停めなくてはならない場合は、かならず後続車に合図するものを用意します。ハザードランプはもちろんのこと、停止表示器材や発煙筒も合わせて使用しましょう。この時も、自分の安全を確保しつつ、後続車やまわりへの注意喚起を行います。
応急処置方法と準備しておくと便利なもの
タイヤのパンクは突発的に起こるものです。原因を突き止めることに時間がかかる場合もあるので、スペアタイヤを用意しておくとどんなパンクにもすぐに対応できますし、慣れている人なら時間もそれほどかからずに交換することができます。
スペアタイヤを交換するには、ジャッキ、レンチ、タイヤ止めなどの工具が必要です。それ以外には、修理キットがあれば簡単に応急処置が出来ます。自分で用意していないといった場合でも、はじめから搭載されている車も多くなっているので、取り扱い説明書などで確認してみましょう。特に、小さな異物が刺さったなど軽度なパンクの時に重宝します。説明書に沿って行うだけなので、女性や慣れていない人でも簡単に扱えるところも利点です。
車種によってはスペアタイヤよりも修理キットのほうが収納面で優れているので便利です。また、軍手を常に用意しておくとパンク時だけでなくいろいろな場面で使えます。
自分で応急処置ができない場合は、無理をせずにロードサービスなどにお願いしましょう。 任意保険に付帯しているロードサービスなどがあれば事前に確認しておくとあわてずにすみます。その場での修理になるのか、最寄りの修理できる場所までのレッカーなのか、料金はどうなのかなど、チェックしおきましょう。
どちらの場合も、応急処置が終わったらすぐにディーラーや修理工場、ガソリンスタンド、カーショップなどでタイヤの修理をしましょう。パンクの原因や度合いによっては修理不可能となり、交換を余儀なくされる場合もあります。
タイヤがパンクしても慌てず対処を
タイヤのパンクは突発的に起こるものと言っても、日ごろのメンテナンスを定期的に行うことでそのリスクを減らすことが出来ます。例えば、高速に乗る前に、必ず空気圧をチェックするという習慣をつけるだけでも大分違ってきます。空気圧を適切に保つことは、パンクやバーストを予防するだけでなく、ハンドルの操作がしやすくなったり、燃費を抑えられたりするメリットもあります。長距離を走る場合も同じように空気圧を意識しておくと良いでしょう。また、タイヤの溝の深さや、側面にひびが入っていないかをチェックすることもパンクのリスクを減らす上で重要です。いざというときに慌てずに対応するために、事前の準備とメンテナンスをしておきましょう。